内科学会シンポジウム内容(コロナ特集)

医者であり自分だから発信できることがあります。4/12は内科学会という大きな学会のシンポジウムがあったんです。結構、真面目な医療トピックなので、つまらないと思います。

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フェイクニュースは多いです。なんなら、この情報も、ご自身で判断してくださいね。なるべく、客観的なもので、出自も「日本内科学会」。
「日本医師会」じゃありません。学問的、疫学的な統計を集計し、発信する集団です。
それでは概要ですね。ヒルルクさんお願いします。

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出展 one piece 集英社 尾田栄一郎

【ポイント】

現在陽性患者のうち、日本での重症化は60歳以上。男性が圧倒的。
重症化するための、既往疾患の内訳は、「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧」いわゆる、生活習慣病。


現在診断確定した患者さんのうちICUに入った方は14%。
ICUに入って、呼吸器に乗っかった人は11%。


実は上気道に多く集積するウィルスということ。ただの飛沫感染でここまでオーバーシュートを起こしうるのは珍しく、様々な意見があるようです。
有力なのは、これは年齢(若さ)に依存するということ。クラスター形成は、若年層である。つまり、ライブハウス、コンパに行ける人たち。こういう人たちは、モビリティーが高い。簡単にいうと、色んな所に移動が可能であるために、バラまきやすい。


もう一つは、院内感染なんですけど、これはどちらかというと、専門的な医療従事者に対する注意事項的な内容なので割愛します。


内科学会としては、PCR検査の制限をかけるように働きかけたことはなく、日本でここまで検査を行わないこと自体を問題だと思っているということ。国や行政がどういおうが、やるべきだと最初から言っていた姿勢なんだということですね。結局こうなっちまったよって少し恨み節。


さて、薬について。


一番導入の可能性が高いのは、「アビガン」これは、もともとインフルエンザのお薬として登場したもの。催奇形性(妊娠してる人が、奇形児を産むこと)の副作用が問題視されていました。だから、あまり知られずタミフルが比較的あんぜんだよーって事で人々は認知しているはず。ただし、今回の場合「アビガン」のがまだ効くかも、、、ってところ。


次点は「オルベスコ」「フサン(ナファモスタット)」辺り。
効果は現在、どれも治験中ということですねー。恐らく、検査キット、PCR検査、ワクチン、投薬と医療体制が揃ってきたら、「アビガン」が認可されそうである、ということだけ。実際のところ、まだまだ治験不足といった実情でしょうか。


どれもニュースで聞いたような内容でしょうかね?ザックリなんで、こんなところで勘弁してください。診療に当たっては、もうちょい専門的なことを頭の中にしまっておいてますが、「つまらない」「不安を煽る」という所から、あとは患者さんが必要な知識を引き出して頂ければ。


さて、ちゃっかり名言集
「こけたら、立ちなはれ。」松下幸之助