心のお薬の処方あれこれ。

向精神薬。古い言い方だと、精神安定剤。これは非常に業の深い薬ですね。正直色々と思うことがありますが、今回の話題は2つ。薬の在り方と、薬を貰う場所のこと。
長文になるのと、読むならキチンと読んで下さいね?

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向精神薬を仕入れるのは大変です。お医者さんですら、厳しいチェックを受けます。そして、ものによっては高価な代物なんです。
最近、地区の連絡網に不正にこれを手に入れようとする人たちがいて、尚且つどうやらそれは反社会的勢力に渡っているらしいというレポートが届きました。恐ろしいことですね。
とりあえず解決策として、迂闊に医師は処方しないこと。でした。
でもね?


本当に必要な人はどうするの?って話ですよ。生活保護の話と全く一緒。
現在、消費税は値上がりしましたね?対して医療費は、それほど上がらずに、むしろ減らそうとしています。


結果的に、利益率がマイナスになる薬が登場しました。出せば出すほど赤字になる薬です。
ここで、抜け穴があります。院外処方にするという手段です。


これは1つの例ですけど、例えば院内処方なら700円のものが、院外処方なら2100円になります。やっている内容は一緒なのにね?
患者さんは当然不満でしょう。なんたって税金を払って、たらい回され、待たされるのだから。


ここで、話を戻します。2100円にわざわざ値上げした意味は、不適切な処方を、薬剤師の視点でも止めなければという意味が込められています。ここに、「院内処方」というルールを間接的に中止にした背景があるんです。


じゃあ周りを見てみると?
確かに院内処方でやってらっしゃる先生は激減しました。その代わり、処方箋薬局が乱立しましたね?


乱立してしまった薬局にチェック機構は作れない。だって、薬を貰える薬局がありすぎるんだから。情報共有なんて出来ないんだから。結果的に自分の地区で、向精神薬を自由に処方できない事態も、起きつつあります。


日本の医療は、一体どこに向かってるの?ホントに素朴にそんなこと思います。
大きな病院の前に、数えきれないほどの薬局がありますよね?それって歪つだなぁとは思いませんか?