オンラインでの初診、薬の配送できますか?

オンライン診療の喧伝中です。やりながら「はっ!」みたいなこと結構あるもんですね。

ありがたいことに、LINEなんかでお問い合わせしてくださる方もいて。僕が特に文章での説明が下手なもんで、それで「もういいや・・・」って方もいらっしゃるかと思います。本当に勉強不足で申し訳ありません。今後、簡潔で丁寧なものにしてゆく所存です。

一方で、やはり医療は完全な商売ではない側面があります。殿様商売だよーってことではなくて、今現在「患者さん」にとって不利になる情報も届けなくてはいけない使命があると感じています。

「オンライン診療」は「オンラインショッピング」ではありません。

これに尽きます。薬を、こちらの提示した額で診療もなく配送してしまったら、それは「違法」です。厳密には「保険診療医」として失格の行為なんです。

文章は稚拙で、長く読み辛い。本当に申し訳ない事と思いますが、LINEには患者さんの情報が全くありません。それを無理に電子上で手に入れようとすることはしないように心がけています。最も大事な個人情報ですのでね?

相談は本当にいくらでもしてください。自分が分かる範囲で回答させていただきます。ただ、不可能なことはやんわり不可能とお伝え致します。実際こちらとしては、歯がゆい所もありますがどうかご理解ください。

初診で薬の配送は可能か?

回答としましては、「保険証の提示」「再診の意思確認」(できれば「何かしらの診療情報」)が電子上で揃えば、7日間までの処方は可能というシステムになっています。正直慢性疾患(ぜんそくとか高血圧とか)の薬に対しては「少ないよ!」って思いますし、僕もそう思います。

ただ現実問題として、「薬の転売問題」というのは昔からあるんですよね。どこに流れるかは、反社会勢力に対してです。保険を使って安く購入し、グレーなネット販売を使って高く転売。資金転用するという仕組みのようです。

オンライン診療というのは、身分を偽ろうと思ったら簡単に偽れると思います。写真すり替えて写真添付すればいいだけなんで簡単な事ですよね。薬さえ手にしてしまえば、そこが温床になってしまう。結果として、本当に必要な患者さんに薬が渡らないというケースに至ります。

ずいぶんと偽善的な事書いてますが、正直なところ、「あのクリニックは危ないことしてるらしいよ?」なんて一生懸命やって言われたくない。それだけなんですよね。動機は凄く人間的なもんです。

なかなか上手くいかないオンライン診療。なんとか仕組みを改善しながら、技術も発展することをただただ願っております。