かかりつけ医と人間ドッグ。自費診療と今後の医療なんかの雑記なんか。

人間ドッグと聞くと、みなさんそれなりにうわーってなるはず。でも、市の検診ってなると途端に「めんどくさいなぁ」ってなるわけですね。まーそりゃそうですよね。

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一番大きな所は、お金のかかり方が全然違うといった所でしょうか。
住んでる地区にもよりますが、「市や会社のお金」で「ドッグのような検査をする」のが、「検診」なのであって、やってる側としてはほとんど似たような感覚です。お金の出所が違うってだけでね?


念のため、人間ドッグには、「学会」があるほどの、1つの医療ジャンルではあるので、厳密に話をすすめると違うっちゃ違います。


あとは、やはりドッグは自費診療(お金かかるイメージあるでしょう?)なので、流行ってるドックの病院は「いーなあー」とは思います。これはただの個人的な欲望です。


自費診療のいいところわるいところ。


1、高い2、やりすぎ3、おおげさ


まずコストに上乗せして請求しますんで、べらぼうにお金かかります。矯正治療お金かかるでしょ?そういうこと。


もちろん色んな検査やった方が、単価が上がるので「不要不急」の検査もガンガンお勧めします。的中率は内緒ということが多いですよね。


そんでもって大袈裟なリアクションで、「来年も」受けた方がいいというアピールは凄いです。だって毎年来て欲しいもん。


裏を返せば、お金さえ支払えば、「どんな検査だって」基本的に希望できるし、大袈裟にリアクションしてくれるほど、説明が「丁寧」ですよね?当たり前です。もはやお客様なんですから。


検診は、まぁ割とベルトコンベア的なね。そんな感じですよね。やってることあんまり変わらない時って多いけど、恐らく隅から隅まで説明してくれることはないでしょうし、こっちも時間を特別にその人だけ裂くことなんてしません。あくまで、平等。それは、まぁしょうがないでしょう。というか、医療は平等であれっていう空気ですし、俺が俺が!とは言いにくいでしょう?だから、人間ドッグもとい「自費診療」というのは「特別」なんです。
「スペシャル」を「お金」で買うということだからね。


さてさて、そんなドッグの事は置いておいて。コロナで、国とか行政とか。なんなら皆さんのお財布は大ダメージです。なんならクリニックは「6月危機」なんつって、閉院ラッシュが始まると言われるほど、放置されていました。誰のせいでもないんですけどね。


ここから先は、現実の地域医療を継続するのは不可能とすら思ってしまいます。厚労省が攻撃の的になるんでしょうね。個人的にも、「ダラダラ何やってたの?」って言いたいところですが、届かない声でしょうね。それこそ、検察庁どうこうより、抗議したいところです。


潰れてしまったクリニックに医者は戻らない。覆水盆に返らず。


じゃ急いで、今あるクリニックの経営建て直しをっつっても、現行の保健診療で元通りになるわけはなし。医者も高齢化は進んでいて、後継者がいないので、地域医療の崩壊は間違いなく加速しました。


俺が国の人だったら。というか、今の丸投げスタイルの国の考え方をなぞると。


もう、自費診療!国のお金ないです!現場判断で、コスト計算して患者さんからとってオッケー!


みたいな事言い出しそう。どこが日本の誇る「国民皆保健制度」だよ!ってなりそう。皆さんは病院の支払いが「自費」になるイメージ出来てますか?無くはないでしょう?エグい値段になってしまいますよ?


それとも、そんな大金払いたくないから、クリニックを潰して「大きな病院」だけ残しますか?「大きな病院」に嫌な思い出ありませんか?


ここまでくると、恐らく全ては救えないから、どっちかの方向に進むんじゃないかな。せめて、「国民の選択」をさせていただきたいものです。「厚労省」は決めました!ってことは、何も実行されてないし、やって欲しいことしてくれないイメージ着いちゃってますしね。反発が凄そう。