夜間救急は閑古鳥

コロナショック。各都市ロックダウン。いろいろな要素が絡み合いながら、1次救急医療機関には人はいなくなるという皮肉ですよね。この状況、対岸の火事とまで言えない部分があります。正直、「市営」だからいいものの、「自分の経営しているクリニック」でこんな有様ならば、どんどんスタミナのないクリニックは消失していくでしょう。

そしたら、大きな病院にいけばいいじゃない?まあそれはそうなんですけどね。大きな病院も、ほとんど無休の赤字経営な訳なんですよ。ましては、古くから開業なさっている先生は、最近のデバイス自体が分からない。そもそも、この異常な「コロナショック」状態に合わせて最適化された医療で、落ち着いた後の患者さんの負担は、計り知れないんですよね。

なんとか医療崩壊しないで済んでいる地区の方は、そこの地区で踏ん張っているクリニックの先生が一生懸命トリアージしている可能性があります。大きな病院には重症患者さんがいるわけなんで、軽症患者さんの流入で出来うる手段で食い止めている側面もあるんですね?

これが瓦解してしまうと、イタリアのような医療崩壊へと移行します。重傷も軽傷もどんな患者さんも大病院へ。呼吸器が足りなくなり、重傷だけれど、高齢患者さんの呼吸器を若い方へという恐ろしい選択の中の医療が始まるという訳です。

医療機関も経営なんで潰れます。その後のことは、想像したくもない現実が待ってますよね。なんとか踏ん張りたい所です。

ということで、「オンライン診察」。「スマホ診察」といえばいいのかしら。現状は特例措置法の中にあるので、オンライン診察を済ませれば、現状のお薬の処方箋を手に入れられます。基礎疾患のある患者さんは、目の前のコロナとの戦いもそうですけど、生活習慣病やぜんそくといった基本的な自信の病気のコントロールにも気を配るようにしてくださいね。

来週の火曜日にまた1つ「オンライン診察」については話が進みます。ささき医院、南大沢クリニックの患者さんで薬を切らしてはいけない患者さんは実際に沢山いらっしゃいますので、使えるものはどんどん使おうと思っています。

「オンライン診療」に関しては、男性特有(ある種女性も相談ください)の「薄毛」「ED治療」「禁煙外来」なんかといった、毛色の違う内服薬(自費診療)って窓口でもらうことが少し恥ずかしいな~なんて思いますよね?そういった患者さんは多くはないんですけど、もしかしたら窓口になれるかもしれませんので、「こっそり聞くだけ」なら無料なんで、これを期に検討してみてもいいかもしれません。それでは、神出鬼没の副院長でした~。